いつも思うのですが、不思議な形の花です。
ススキの根に寄生する植物です。茎のように見えるのは花柄で、茎はほとんど地上に出ないそうです。葉緑素を持たない植物なので、宿主の根から吸収した栄養分に依存して生きていきます。ナンバンギセルという名前は江戸時代についたようです。外国人がくわえて煙草を吸うパイプの形が由来のようですね。
ナンバンギセルという名前がつくずっと昔に万葉集でも「思ひ草」という呼び名で登場しているそうです。
道の辺の尾花が下(もと)の思ひ草 今さらになぞ物か思はむ
尾花とはススキのことですよね。うつむいている花の様子が物思いにふけっているように見えると「タウンニュース」の記事に紹介されていました。